2025/06/06 09:06
🏝 ギリ島チャレンジ、まさかの罠?
最初はちょっと頼りになるんかなと思ってたオカムラ。
「ギリ島はマラリア出てるらしいで」と真顔で言うから、こっちも「マジか…」と真に受けてしまう。
蚊除けになるとかで、イカット(薄手の布)が必要やと言われ、市場で「これ必須やで!」と押し切られ、相場より高めの値段で買うハメに。
まあ、その時は「しゃーないか」と思てたけど──
ところが、いざ船着場に着いたら、船頭の兄ちゃんが一言。
「波がすごいから今日はギリへ行けへんわ」
は?
そんなら戻ろうかと思たら、「追加で金くれたら行ったるで」ときた。
結局、通常料金の倍払って、アメンボみたいな安っちいボートに乗せられる。
波は荒れ放題で、船はぐらんぐらん。エンジンも途中で止まるし、心の中で「マジで沈むんちゃう…?」と何度も祈った。
目の前にはギリ・アイルの島影が見えてんのに、荷物投げて泳げる距離ちゃう。
冷静装いながらも「神様…アーメン…」と念じながら、なんとか辿り着いた。
✦✦✦
🌊 ギリ3島のリアル
ギリ3島は、トラワンガン、アイル、メノの3つ。
都会っぽさと観光客の多さは、順番に変わっていくらしい。
まず上陸したのはギリ・アイル。
確かに海はキレイやけど、浜辺はサンゴの死骸だらけ。
イカットを敷いて寝そべってみても背中が痛くて、とてもゆっくりできへん。
「これはアカン」と判断してギリ・メノへ。
けど、こっちも似たようなもんで、貝殻混じりの砂に腰を落ち着けられず。
最後にギリ・トラワンガン。
一番都会っぽくて人も多いけど、やっぱり理想の“白い砂浜でまったり”には届かず。
結局、「あー…思てたんと違うなぁ」となって、早々にロンボク最大の街マタラムへ戻ることに。
✦✦✦
🤝 社長・おじさん・スタッフと濃い交流
マタラムでバリ行きのシャトルバスを予約しようとしたら、人数不足で2〜3日運休中。
しゃーなしで延泊決定。
その間、ツアー会社の社長や中年のおっちゃん、若いスタッフたちと妙に仲良くなって、何度も家に呼ばれることに。
みんな年上やけど、「日本人=金持ち」のイメージがあるせいか、食事もビールも「おごって当然」みたいな空気。最初は楽しかったけど、だんだんしんどくなってきて、バリへ戻る決意を固める。
✦✦✦
🕌 ジョグジャカルタの“擦れ”と世界遺産
次はジャワ島、古都ジョグジャカルタへ。
ここは街の人がちょっと擦れてて、交渉も毎回ひと悶着。
「50,000ルピアでここまで行って」と頼んでも、「80,000ルピアじゃないと無理」って平気で言ってくる。
「さっきと言うことちゃうやん!」とツッコミつつも、毎度モメる。
バリより一段階キツい印象。
でも、ポロブドゥールとプランバナンという世界遺産は最高。
ジャカルタにも行くつもりやったけど、デモの情報があって断念。
✦✦✦
🏝️ バジョー再び。そして…理想の海へ
そんな旅の途中で、ふと思い出すのがパダンバイのバジョー。
「アイツ、ほんまええやつやったな」と思い、再び“Kembar Inn”へ。
ロンボクやジャワでちょっと英語も話せるようになってて、バジョーも「どこで覚えたん?」と驚いてた。
…多少は成長したんやろか、自分。
で、「ブルーラグーンよりええビーチない?」と聞いたら、バジョーが教えてくれたのが“ヴィレスティンガルビーチ”。
「ほぼローカルしか行かんし、透明度バツグンやで」とのこと。
その言葉を信じて、木が生い茂る丘を越え、草と砂の坂を滑り降りるように進んでいくと――
そこにあったのは、まさに理想の海!
朝から夕方までずっとそのビーチで過ごして、イカット敷いて寝そべり、波音聞きながら本読んだり、昼寝したり。
気づいたら真っ黒に日焼けしてて、自分でも「誰やねんこれ」ってくらい、インドネシア人化してた。
✦✦✦
📅 滞在延長と、別れの夜
30日ビザの期限が近づいて、デンパサールの入管で延長手続き。
けど、とうとう帰国の日が迫ってきた。
そんな前夜、バジョーとその仲間たちが大きな魚を折半して買ってきて、ココナッツの炭で豪快に焼いてくれた。
誰かがギター持ち出して、みんなでボブ・マーリーの「One Love」を合唱。
あったかくて、ちょっと切ない夜やった。
彼らの月収が1〜2万円って聞いて、「自分のバイト代の半分以下やん…」と胸がギュッとなる。
それでも全力で楽しませてくれる、その気持ちが嬉しかった。
✦✦✦
🚌 バス待ちの朝、そっけないバジョー
帰国当日。クタ行きのバスを待ってたら、バジョーが見送りに来てくれた。
でもどこかそっけない表情。
当時の自分は「なんやねん、子どもか」と思ってたけど、
今ならわかる。きっと寂しかったんやろな。
🌧️ 欠航→クタの「一番良いホテル」へ
そのあと空港へ向かう途中、悪天候で飛行機が欠航。
航空会社が手配してくれたホテルが、旅の中で一番キレイなとこやった。
…相部屋の相手は、初対面の日本人サーファーっぽい兄ちゃんやったけど。
✦✦✦
📞 国際電話と、静かなフェードアウト
日本に帰ってからもしばらく、バジョーから何度も国際電話がかかってきた。
「元気?」「次いつ来るん?」みたいな、たわいもない内容やけど、それがなんか嬉しかった。
けど、だんだん英語も忘れていって、いつしか連絡も途切れがちに。
✦✦✦
⏳ 24年ぶりの“Kembar Inn”
あれから24年。バジョーも今や50歳くらいになってるはず。
「さすがに会えへんやろな」と思いつつ、少しの期待を抱いて“Kembar Inn”へ。
Googleマップで調べたら、宿はまだあった。
昔のまんまの雰囲気を残すそのドアを開け、勇気出して尋ねる。
「ハロー!バジョーいる?」
スタッフはちょっと怪訝な顔で「ん?バジョー?」
「あー、やっぱりもうおらんか…」と半ば諦めかけたその時、
「コーマン!?コーマン・バギョー!?…だいぶ前に辞めたけど、たぶん今は祈りに行ってるよ。で、ここに泊まるの?」
いや、泊まるけど……バジョーちゃうんかい!

